ドアの不具合
弊社の様な地元の工務店は、建物に関する様々な不具合、修理のご相談を承ります。
特に多いジャンルのひとつが、タイトルにもなっている『ドアの不具合』です。
そのドアの中にも、玄関ドア、部屋内の木製ドア、アルミ製ドアと様々で、
それぞれに、特徴的な不具合があります。
今回はその中で、『玄関ドアの不具合』について、お話します。
玄関ドアにも様々な種類のものがあります。
木製、アルミ製、スチール製。。。
因みに直近で、修理に伺ったお宅はスチール製ドアだったので、今回はそのケースについて、ご紹介します。
そのドアはいわゆる一般的なマンションタイプのスチール製ドア(以下SD)でした。
(※スチール製ドアは英語表記だと、Steel Doorですから、建築業界では略して“SD”と呼びます。)
建物躯体は某ハウスメーカーさんの軽量鉄骨造でした。
不具合の症状としては、
① 2ロックのうちの下の一つの鍵が掛からない。
② SDを閉める時、少し引っかかって閉まりにくい時がある。
ということでした。
※2ロックとは。。。
最近の玄関ドアは、防犯上、レバーハンドルを挟んで、上下に鍵が一つずつ付いているものが主流です。
この状態のものは、経年と、使用状態によりますが、ほとんどの場合が、同じ様な原因によります。
「蝶番がドアの重みに負けて、ドアの頭(上部)が下がってきている」
(特にお子さんのいらっしゃるお宅などでは、ドアの開閉時にハンドルを下に引っ張りながら
開閉してしまいがちです。)
という原因です。
これを“ドアがおじぎしている”といいます。
そう考えながら現場に向かいました。
実際にドアを見てみると。。。
ドアの開閉自体は、さほど問題はなく、ラッチに機械用のオイル(CRC)を挿したら、スムーズになりました。
ただ、蝶番側の、ドア本体とタテ枠との隙間が、ほんの2~3㎜程度ですが上部の隙間の方が大きいです。
やはり、ドアがおじぎしていました。
このような症状の場合の修理方法としては、
① 専用の”蝶番おこし”という道具を用いて、蝶番を調整し直す。
② ドア枠側の受け(以下画像A)のプレートで調整する。
という様な方法が、一般的です。
今回は、症状的にもあまりひどくはなかったので、②の方法を選択して、プラスのドライバーだけを使用して、
10分程度で無事に納まりました。
このように、長く住んでいれば、必ずと言っていいほど起きてくる建物に関する不具合は、
ちょっとした豆知識があれば、簡単な道具で、簡単に調整できる場合が結構あります。
ご自宅の玄関ドアの調子が少し悪いな~!?とお思いの方は、是非ともチェックしてみてください!
◆蝶番 ◆画像A(ドア枠側受け)